梅雨に入り、湿気と汗が増える季節に突入しました。この時期、特に気になってくるのが「ワキのニオイ」。
満員電車や職場、学校などで、「自分のニオイ、大丈夫かな?」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか?
もしかすると、そのお悩みは腋臭症(ワキガ)が原因かもしれません。
今回は、腋臭症の特徴や原因、セルフチェック方法、さらに保険治療の可能性まで詳しくご紹介します。
🔹腋臭症(ワキガ)とは?
腋臭症とは、わきの下から特有の強いニオイが発生する状態を指し、一般的には「ワキガ」とも呼ばれています。
原因は、アポクリン腺という汗腺から分泌される成分が、皮膚の常在菌により分解されることで生じるニオイです。
通常の汗(エクリン腺から分泌される水分)とは違い、アポクリン腺の汗にはたんぱく質や脂質が含まれており、時間が経つと強いニオイを放つようになります。
🔹腋臭症の主な原因と特徴
・遺伝的要因
腋臭症は遺伝的な要素が非常に強く、親が腋臭症の場合、子どもに受け継がれる可能性が高いです。
特に両親のどちらも腋臭症である場合、発症率は70%以上にものぼるとされています。
・思春期以降の発症が多い
思春期になるとアポクリン腺が発達し、ニオイが強くなる傾向があります。男女問わず、10代後半〜20代で自覚する方が多いです。
・ 食生活・生活習慣の影響
動物性脂肪の多い食生活やストレス、睡眠不足などの生活習慣も腋臭症の悪化要因となります。
また、タバコやアルコールもニオイを強める一因です。
🔹セルフチェック:腋臭症かも?と思ったら
以下の項目に複数当てはまる場合、腋臭症の可能性があります。
✔ 家族にワキガの人がいる
✔ わきに黄色い汗じみができる
✔ 耳あかが湿っている(湿性耳垢)
✔ デオドラントを使ってもニオイが取れない
✔ 緊張した時にワキのニオイが強くなる
✔ 衣類にしつこいニオイが残る
湿性耳垢は、アポクリン腺が発達しているサインの一つとされており、腋臭症との関係が深いといわれています。
🔹医療機関での診断と保険適用治療について
腋臭症(ワキガ)は、医療機関で診断・治療が可能な疾患であり、当院は保険診療対応クリニックとして、保険適用の診療・治療を行っています。
「ワキのニオイで病院に行くのは大げさかな」と感じる方も少なくありませんが、腋臭症は身体的・精神的なQOL(生活の質)に大きく影響する症状です。だからこそ、適切な医療によるアプローチが重要です。
■当院での診断ステップ
〇問診・視診
生活習慣、家族歴、ニオイの自覚の有無などを丁寧にヒアリングします。
〇ガーゼテスト
わきの汗をガーゼで一定時間吸収させた後、医師がニオイを客観的に評価します。
〇診断結果に基づく治療方針の提案
症状の重症度や患者様のご希望に応じて、最適な治療方法をご提案します。重度と診断された場合には、**保険診療での剪除法(せんじょほう)**が選択肢に入ります。
◎保険診療で治療できます◎
腋臭症治療の中でも、剪除法は公的医療保険の対象となっており、一定の診断基準を満たすことで、保険適用で根本治療が可能です。
当院では、患者様が安心してご相談いただけるよう、プライバシーに配慮した個室診察を導入し、周囲を気にせずお話しいただける環境を整えています。
🔹保険治療法とセルフケアの違い
◉ 医療による治療法(治すための選択肢)
剪除法(手術・保険治療):アポクリン腺を直接除去する方法で、高い効果が期待できます。
ボトックス注射:わき汗を抑える非手術治療。保険外診療の場合もあり。
◉ 自宅でできるセルフケア
・制汗剤・デオドラントの使用
・わき毛の処理
・汗をこまめに拭き取る習慣
・通気性の良い衣類選び
・毎日の入浴・洗浄の徹底
ただし、セルフケアは「ニオイを軽減する」ものであり、根本的に治すためには医療による治療が必要です。
🔹まとめ:ニオイの悩み、まずは相談を
腋臭症(ワキガ)は、保険診療が可能な治療法も存在する病気です。
「ただの体臭だから」と放置せず、まずは医師に相談してみることが大切です。特に梅雨時期はニオイの悩みが強くなるため、早めの対策が肝心です。
当院では、豊富な治療実績と、患者様のプライバシーに配慮した丁寧な診療を行っております。
「ニオイを気にせず過ごしたい」「ワキガを本気で治したい」という方は、ぜひご相談ください。
👨⚕️ 腋臭症・ワキガ治療は「保険で治せる」ことをご存じですか?まずは診断から。