タトゥー除去メニュー
タトゥー・刺青除去
タトゥー除去は、タトゥーの傷を別の傷に置き換えてタトゥーと解らないようにしましょうという処置になります。
処置の方法としては一般的に、切除法、植皮法、剥削法(アブレーション)、レーザー照射があります。
最も適している治療法の選択は、タトゥーのサイズ、形や色、身体部位で変わり、それに伴い費用も異なります。
※タトゥーや刺青の除去は公的保険適応外の治療(自由診療)です。
カウンセリング~診察
まずはドクターによるカウンセリングと診察を受けていただきます。
タトゥーの大きさや状態、部位などにより、どのような治療法が適しているのかを判断します。
処置方法及びおおよその通院回数と期間、費用がどの程度かかるかをしっかりとご説明させていただきます。
お気軽にカウンセリングにお越しください。
切除法(切除縫縮)
文字通り、タトゥーを切り取って一本の傷に縫い合わせる方法です。タトゥー、刺青が入っている場所とサイズによって切除可能かどうかを医師が見極めます。皮膚を全て切り取ることが出来るので、完全にタトゥーや刺青を取り除くことが可能です。
※ 残念ながら縫い縮めることができる範囲には限りがありますので、連続切除という数回の処置が必要になることがあります。
※ 取り除ける範囲はご自身でタトゥーや刺青がある皮膚をつまみ、皮が簡単によればその部分のタトゥー・刺青は切除できるということです
メリット | 傷跡がシンプルである、植皮法の様に他の場所に傷をつけずにすむ |
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デメリット | 仕上がりは皮膚の性状に左右される、あまり幅の広いものに関しては切除不可能※ |
治療(手術)時間 | 1時間~ |
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術後の通院 | 術後3日目、1週間目(半抜糸)、2週間目(全抜糸)、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月(2回目の手術が必要な場合はこの時に可能) 術後の通院日程・回数は患者様の状態により異なります。 |
術後の腫れ・痛み | 2~3週間 |
初診当日の治療 | 可能(初診予約時に、当日処置希望とお伝えください) |
入院の必要性 | タトゥー切除での入院の必要はありません |
麻 酔 | 局所麻酔を使用します。痛みの感じ方に個人差はありますが、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。場合によっては静脈麻酔を行う場合があります。 |
シャワー・シャンプー | 再出血リスクがあるため、施術当日の入浴及びシャワーは控えてください。 翌日より抜糸までは傷口を濡らさないようにしてください。 |
連続切除(分割式切除:シリアルエキシジョン)
連続切除は、幅のある大きいタトゥーを2回~3回にわけて切除していく方法です。
人の皮膚は、不思議なもので、牽引するストレスをかけると伸びる性質があります。
なので、1回でとりきれなくても、8割から9割程度切除して縫いあわせると周りの皮膚が傷に向かって引っ張られ、次第に伸びてきます。
個人差はありますが、早い人で4か月、遅くとも半年で2回目の手術が可能です。
このようにすれば、ある程度幅のあるタトゥーも、切除法で除去可能と言えます。
ただし、伸びには限界もあり、その幅を見極めるのも大切なことです。
カウンセリングでは丁寧に診察をし、切除法が可能かどうか診断いたします。
当院が切除法を推奨する理由
当院が切除法を推奨する理由は、院長の15年以上の経験から何よりも患者様の満足度が高いこと、レーザーに比べ痛みを伴う処置回数が少なく、通院期間も短くて済む場合が多いからです。傷跡は残りますが、タトゥーを確実に除去でき、周りから見てもタトゥーが入っていたとはわからないほどです。
剥削法(アブレーション)
※現在、当院ではおこなっておりません。
タトゥーや刺青が入っている皮膚を薄く削る方法で、カラフルなタトゥー・刺青で広範囲に及ぶものに適しています。
植皮ではタトゥーや刺青のインクが入っている深さまで全ての皮膚を取り除きますが、そこまでの深さの皮膚を削ってしまうと術後の治りが悪くなってしまうため、削皮(アブレーション)では皮膚の少し浅いところまでを削ることになります。
術後は正常皮膚と全く同じ状態になることはなく色素が残ることもありますが、タトゥー自体は模様としては成立せず傷の中に埋もれるようになります。タトゥーや刺青を入れたのではなく、怪我の痕としてカモフラージュする、ということになります。
デメリットとして、ところどころに色素が残ることがありますが、傷跡にカモフラージュされますのでタトゥー自体の模様は完全に分からなくなります。
手術手順
- 削皮する際は深さの設定に注意を払いつつ、まず全体を削除し、後に所々残った部分を切除します。
- 治癒を早めるためにスポットスポットで深く切除するようにします。
- 削皮をしたあとは、特殊な創傷被覆剤という傷専用の被覆剤で覆い、皮膚が再生するのを待ちます。
- 薄く削った箇所は、1週間から2週間程度で皮がはります。
- 深いところはしばらくカサブタの様になることもありますが3週間から4週間程度で傷は癒えてきます。
- 治りたての皮膚は、ピンク色から赤茶色ですが、次第に茶色い皮膚を経て、半年から1年かけて肌色になじんできます。ただし肥厚性瘢痕と言って少し盛り上がった皮膚になることがあり、重度の場合は処置をします。
メリット | 広範囲を1回の治療で除去可能、タトゥー箇所以外に傷がつかない、植皮ほど日常生活に制限がない |
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デメリット | 真皮の最深部まで削ることが出来ないのでインクを全てとりきれない、肥厚性瘢痕になることがある |
治療(手術)時間 | 1時間~ |
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術後の通院 | 術後3日目、1週間目、2週間目、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月(2回目の手術が必要な場合はこの時に可能) |
術後の腫れ・痛み | 1ヶ月 |
初診当日の治療 | 可能(初診予約時に、当日処置希望とお伝えください) |
入院の必要性 | なし |
麻酔 | 局所麻酔 |
シャワー・シャンプー | 基本4日目より |
治療の流れと方法
カウンセリングへのお申し込み
1受付までお電話(092-753-6753)頂くかあるいは「カウンセリング予約フォーム」予約を行ってください。(フォームからメール相談も可能です)
初診~カウンセリング
2問診票を記入していただき、担当の医師が診察を行います。ご不安なことなどお気軽にお尋ねください。
診察(状態の計測)
3診察をし実際にタトゥーの状態を計測します。処置方法及びおおよその回数、期間、料金を説明をし診察は終了です。治療スケジュールを決定し、初診は終了になります。(当日の治療も可能です)
デザイン
4同意書にサインをいただき、医師が切除する範囲をデザインしてマーキングします。
手術
5手術の場合は処置部分に注射で麻酔(局所麻酔+TLA麻酔)をして手術を行い圧迫、包帯を巻いて終了です。
処置後3日
6手術の場合は処置後3日目、包帯交換を含め術後の経過をチェックします。万一、化膿していたり痛みや腫れが酷いなど、い気になることがあればこの日を待たずにいつでもご連絡ください。
手術後1週間
7手術後1週間目に傷の治り具合をみながら抜糸を半分行います。傷口が開いてしまったり、治りが遅い等があれば多少前後する場合もあります。手術後2週間目に回復状態を確認して全抜糸を行います。
術後1か月
8手術後1か月目、3か月目、6か月目に経過をチェックします。来院間隔は医師が術後の状態を見て個別に判断いたしますので、必ず3回来院しなくてはならない、という事ではありません。あくまで目安とお考えください。
料金
初診料 | ¥3,300 |
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再診料 | ¥770 |
モニター | 現在モニターの募集はしていません。 |
タトゥー切除・除去 | 最低施術単価 | 単価(/cm) | 当日施術 | |
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タトゥー切除術(3cm幅) | 初回 | ¥66,000 | ¥22,000 | 可 |
モニター料金 | 現在募集しておりません | |||
2回目以降 | ¥37,400 | ¥18,700 | 可 | |
タトゥーレーザー(面積に√をかけた数字) | 都度見積 | ¥11,000 | 可 |
※カウンセリングのみでご予約の場合、当日の混雑状況によっては施術が受けられない場合がございます。
※施術費用は1ヶ所毎に計算します。切除幅が最低施術料金に満たない場合、1回につき1ヶ所 ¥66,000申し受けます。
抜糸について
縫ったところに張力がかかる場合や、血流が悪くなる(血腫)など明らかに通常より治りがおそいと考えられる状態の手術創の抜糸はまず一週間目に半抜糸を行います。半抜糸とは縫合した糸を間引きして抜糸していくものです。これは、傷の離開を防ぎ、正常で早い回復を妨げる要因を極力排除するためです。術後2週間目、半抜糸後1週間目を目安に、創部(手術のキズ)の回復状態を確認し全抜糸を行います。
タトゥー除去Q&A
- Q切除ができない部位はありますか?
- ひじ、膝などの伸びる部分、粘膜部分の切除はお断りする場合もあります。
- Q切除をするならどの程度仕事を休まなければなりませんか?
- 除去する場所によっては当日より仕事も可能です。
- Q切除をした傷跡はキレイになりますか?
- 傷跡は残りますが、なるべく目立たないように配慮します。
- Q切除をすることのメリットはなんですか?
- 確実にタトゥーの跡だとわからなくなります。レーザーで処置を行った場合、照射した部位の皮膚の色が白っぽく変色したり、モザイク状になったりとタトゥーの跡がぼんやり残り、タトゥーを消す処置を行ったことがわかる可能性があります。切除法であれば傷(ケガ)跡のように見えるので、タトゥーを入れていたことが他人にわからなくなります。
- Q処置後は包帯がぐるぐる巻かれたような状態になりますか?
- 切除の手術後は肌色のテープで保護します。植皮・剥削法(アブレーション)の場合は包帯でカバーする必要があります。
- Q処置中の痛み、処置後の痛みが心配です。
- 手術中は局所麻酔を使いますので処置中の痛みはありません。手術後の痛みも、痛み止めの内服などで我慢できる程度です。
- Qどんなに広い範囲でも切除ができますか?
- 肌は部位によって伸びる量が違いますが、肌が伸びる範囲内であれば切除は可能です。また数回に分けて切除を行っていく場合もあります。まずはドクターにご相談ください。
- Q処置後、傷の治りを良くする薬やクリームなどがありますか?
- 内服や外用薬など各種ありますのでドクターにご相談ください。また当院では再生医療(PRP療法)を利用することで回復を早め傷口をさらに目立たなくする治療も可能です。
- Qレーザーと切除ではどちらが良いでしょうか?
- 黒計1色であればレーザーの反応も良いですが、黒系以外の色であれば切除をお勧めします。
- Qレーザーは痛いですか?
- 輪ゴムではじかれた程度の痛みがあります。
- Qレーザー照射の時に麻酔はしますか?
- ご希望があれば、局所麻酔、静脈麻酔、吸入麻酔を併用することも可能です。(別途料金)
- Q回数を重ねれば、レーザーでも完全に消すことが可能でしょうか?
- レーザーの処置をする間隔は通常3~6ヶ月おきに治療します。黒系のタトゥーであれば回数を重ねることで薄くできます。
タトゥーは傷として治療します
タトゥーは 以前決意の象徴や戒めであったりしましたが、最近はファッションの一部として入れる方が非常に多くなりました。海外旅行先でノリで入れてしまったという方も多いですね。しかし、まだまだ偏見が多いのも事実です。タトゥーを入れる方が多くなった分、除去したいと考える方も後を絶ちません。ある調査では、タトゥーを入れた方の3人に1人は真剣に除去することを考えているという結果も出ています。
よく考えれば理解していただけると思いますが、タトゥーは肌の深くまで穴をあけ、そこに色素を埋め込んだ状態です。ですから体にとっては傷と考えることもできます。しかも擦り傷のような浅い傷ではなく、皮膚全体近くにおよぶ深い傷です。小さいすり傷は目立たなくなりますが、タトゥーのような大きな深い傷がきれいに消えることはありません。ほぼ全例何らかの跡は残ります。ですので、タトゥーを入れるときは、100%きれいに消えることはないと考えておくことが重要です。