ほくろ除去メニュー
ほくろ(ホクロ/黒子)とは
ほくろは、色素性母斑もしくは、母斑細胞母斑と呼ばれている良性皮膚病変で母斑細胞の集まりです。形状には平らなものやドーム状に盛り上がったものなどがあり、色は褐色、茶色、黒色をしているのが特徴です。
一般的に大きさは5ミリ以下のものがほとんどですが、少しずつ大きくなってくる成長型のほくろは医師に相談しましょう。
治療時間 | 15~30分 |
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治療中・後の通院 | 手術当日、1週間後、1か月後、3か月後 |
腫れや痛み | 軽度 鎮痛剤を飲むと痛みを軽減できます。腫れは1週間程度で治まります。 |
初診当日の治療 | 不 可 |
入院の必要性 | な し |
麻 酔 | 局所麻酔 |
症状
見た目以外はほとんど無症状ですが、まれにかゆみや弱い痛みや腫れが生じる場合があります。
治療法
切除法
ほくろ部分及びほくろの周りに局所麻酔をします。メスで皮膚を切開し脂肪の深さでほくろを切除、欠損箇所は皮膚を縫合し閉じます。
切除した組織を検査に提出することができますので、良性、悪性の診断が可能になります。
完全に切除するため、再発する可能性はかなり低くなります。
濃い色素が深部まであるほくろでは切除の方が良い場合が多いです。
縫合するため、抜糸を行います。
縫合した傷にしばらく赤みが残ることがあります。(数ヶ月で消えることが多いです。)
高周波焼灼術(電気メス)
高周波を用いた電気メスでホクロを削り取る施術法のことを電気焼灼法と言います。高周波の場合、「焼く」というイメージが最初に思い浮かぶ方もいらっしゃると思います。また、痛い・つらいといったイメージがあるかもしれませんが、局所麻酔を用いますので、施術中は痛みを感じることもなく、出血もほとんどありません。施術後は感染を防ぐため抗生剤を塗布します。ガーゼやテープなどで患部を保護し、数日でかさぶたができ、痛みも徐々になくなってきます。そして、1~2週間程度で皮膚が再生し、へこみもなくなってきます。2~3ヵ月後には赤みなどなくなり、治療の痕跡はほとんど見当たらなくなります。
メリット
5mm以下のほくろの除去に向いた治療法で、一度に複数の処置が可能であることから、小さなほくろが多数散らばっているような場合などには特におすすめの治療法です。
デメリット
皮膚の中に隠れている部分も除去するため、一時的に皮膚がへこんだり、軽度の火傷のような状態になるため、麻酔が切れると多少痛みを感じることがあります。
治療の流れ
ご予約
1電話(092-753-6753)、もしくはホームページ内の「診療予約受付」より予約をお願いします。メールでのご相談も可能です。ご希望日時、ご希望の治療内容、お悩みや不安に感じていること、疑問点などをお気軽にお問い合わせください。当日に治療をご希望の方は、予約時にその旨をお伝えください。(状態や処置内容によっては行えない場合がございます)
受付
2受付にお名前を伝え下さい。保険証もしくは、身分証明書・お薬手帳をご提出いただき、問診票の記入をお願いします。記入方法や不明な点がございましたら受付までお尋ねください。お薬手帳は今までの処方内容を確認させて頂きます。
診察
3担当の医師が診察を行います。症状や不安に思っていること、お悩みの内容を医師にお伝えください。しっかりと診察し適切な処置・手術など治療の方針をご説明もしくはご提示させて頂きます。気になることは全てお話しください。診察後、担当看護師より手術の詳細や注意事項、処置内容、必要物品、料金等の説明をいたします。ご不明な点は遠慮なくご質問ください。
診療当日ではなく後日に点滴をご希望の方は、受付またはお電話にて次回通院日をご予約ください。手術・処置
4当日の体調などを確認させて頂きます。問題がなければ同意書にサインを頂きます。更衣室にてお着替えをしていただき、手術・処置室にご案内いたします。手術に必要な処置(エコー検査、写真撮影、点滴、心電図、酸素マスク、血圧計、手術中の体勢など)を行います。準備が整いましたら手術・処置の開始になります。術中、処置中は医師・看護師よりお声がけをさせて頂きますが痛み、違和感、体調不良などがございましたらお気軽にお声掛けください。
手術後・処置後
5手術終了後、傷の保護や必要な保護具の装着を行います。当日や翌日、再診までの注意事項や自己処置などの説明を致します。麻酔によるふらつきや気分不良などがある場合は、休める場所がございますのでお気軽にお声掛けください。手術内容について医師より説明をいたします。不明な点やご質問があればお気軽にお声掛けください。薬の処方箋、もしくは薬をお渡しいたします。再診の予約をお取りください。ご帰宅後や再診までに何かございましたら診療時間内にご連絡下さい。(092-753-6753)
再診
61週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、の再診があります。(手術・処置内容によって異なります)再診内容は創部の確認、検査などがあります。必要な場合は処方を行うこともあります。抜糸が必要なものは1週間後の再診時に行います。手術・処置内容によってはカルテ用の写真撮影を行います。次回のご予約もしくは別部位の手術・処置をご希望の場合、再診時にご相談下さい。
料金
初診料 | 3割負担の場合 : ¥860 |
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再診料 | 3割負担の場合 : ¥380 |
健康保険証 | 来院時に必ず健康保険証をお持ちください |
保険診療料金
悪性または放置すると危険と診断された場合のみ、治療に保険が適用されます。
治療法(直径) | 3割負担 | |
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切除法(顔、首、肘から先 膝から下) | 2cm未満 | ¥4,980 |
2~4㎝未満 | ¥11,010 | |
4cm以上 | ¥13,080 | |
切除法 (上記部位以外) | 3cm未満 | ¥3,840 |
3~6㎝未満 | ¥9,690 | |
6~12㎝未満 | ¥12,483 | |
12㎝以上 | ¥24,960 |
※保険診療の料金は、国民健康保険法や健康保険法により定められた診療報酬に基づき算出いたします。
※診療報酬の改定により料金が変更になる場合がございます。(料金表は2024年4月1日現在)
よくある質問
- Qほくろの処置は痛みがありますか?
- ほくろの処置は局所麻酔で行いますので処置中に痛みを感じることはほとんどありません。
局所麻酔の痛みは塗る麻酔クリームなどで軽減できます。 - Qほくろを除去したら跡が残りますか?
- ほくろは色素のある皮膚を新しい皮膚に変える処置ですので、よく見ないとわからない状況までは改善します。除去の傷跡をなるべく目立たなくするには、無理な処置を行わず数回に分け除去するほうが良いでしょう。
- Qほくろがガンになることがあるりますか?
- 直径1cm以上の大きさのほくろ、手のひらや足の裏のほくろ、形がいびつでかゆみや痛みがあるほくろはガン化している可能性もございますので、検査をおすすめ致します。
- Q再発を心配していますが?
- ほくろには芯がありますので、芯まできちんと除去できていない場合(組織のとり残り)は、再び少しずつ色素がついてきます。
- Q大きなほくろでも取れますか?
- もちろん可能です。
- Q処置できないほくろはありますか?
- ほとんどのほくろは除去することができます。
- Q除去できない体の部位はありますか?
- 基本的にはありませんが、耳の中、鼻の中、瞼の際のほくろの除去などはお断りすることがございます。
- Q処置後はテープや包帯などで保護するのですか?
- 処置後は紫外線ケアが必要ですので、しばらくの間遮光テープで保護することをおすすめします。
- Q1回で何個も処置できますか?
- はい、処置できます。お気軽にご相談ください。
- Q手術をする場合、食事制限はありますか?
- 手術・処置の当日は、食事制限や水分制限がある場合もございます。必要な方には事前にご説明いたします。
- Q問診票の記入は簡単ですか?
- 問診票はなるべく詳しく記入をお願いします。記入方法や不明な点がございましたら受付までお尋ねください。
- Q手術後に休める場所はありますか?
- 麻酔によるふらつきや、気分不良などがある場合は休める場所がございますのでお気軽にお声掛けください。
- Q手術の際、着替えたり貴重品を置いておく場所はありますか?
- 鍵付きのロッカーが設置してある更衣室がございます。貴重品や持ち物、衣類などを安心して保管いただけます。
疾患の原因
ほくろには先天性と後天性があります。
「先天性」のほくろとは、生まれつきのホクロで、遺伝的な要因が強く、両親のどちらかがホクロの多い体質だった場合できやすくなると言われているものです。「先天性」のほくろは肌の色や髪の色と同じくその人の体の特徴の1つで、数は決して多くはなく、増えることもございません。
「後天性」のほくろは、思春期を過ぎたころからできてきます。お肌を紫外線から守る役目をしている色素細胞が、外からの刺激によって異常を起こして黒くなり、ほくろになっていきます。
「後天性」のホクロは「先天性」のホクロと違い、増えていく傾向があるという特徴があります。
予防法
紫外線対策をする
ほくろを作らないためには、とにかく紫外線を浴びないようにすることが大切です。日焼け止めを塗る、飲む日焼け止めの服用、日傘や帽子を身につけるなどお肌をなるべく紫外線から守るようにしましょう。夏の晴れの日だけでなく、くもりの日や秋、春も油断は禁物です。紫外線が最もピークになる月は5月、6月、7月で、特に注意が必要です。
肌に刺激を与えない
きつめの下着を着用したり、顔や体をゴシゴシと強く洗ったりしないようにしましょう。さらに、メイクやスキンケアの際にお肌に刺激を与えるのもほくろを増やす要因のひとつになります。また過度なピーリングなどでお肌をこすったり、たたいたりしないようにしてください。
細かな部分などは薬指を使って力をいれずに軽くこすったりしましょう。
生活習慣を見直してみる
睡眠をしっかりとり、食生活を見直し、ストレスをうまく発散するなどし、代謝をよくする生活習慣を日頃から意識し心がけましょう。ビタミンB6を多く含むレバーや青魚、バナナやキャベツなどを日常の食事で意識的に摂取しましょう。お肌のターンオーバー(新陳代謝)が促されて余分なメラニン色素が排出されるようになります。
内服、点滴で紫外線ダメージによるシミを予防
シミやホクロの原因となる色素を作る細胞(メラニン細胞)の働きを、ビタミンの補給や薬によって抑制します。予防効果だけでなく、既存のシミも薄くなります。