先日、朝の人気番組アサデス。KBCにて、「夏に多い脳梗塞」という話題が取り上げられていました。
今回は、番組で放送されていた内容についてお伝えします。
①夏に多い脳梗塞
②最新の医療技術
③後遺症のリハビリ
①脳梗塞の発症は、冬場に多いと思われがちですが、実は、データでは夏場に多いとの結果が出ているそうです。
発生件数のグラフを見ても、夏場の6月~8月に一番多くなっていました。
なぜでしょうか?
それは、脳梗塞を引き起こす誘引となるのが、「脱水」だからです。
夏場は脱水になりやすく、脱水状態になれば、血液はドロドロになります。
特に、寝ている時には、約700ccもの水分を失っているため、
就寝前と起床後に「コップ1杯の水」を飲むことをお勧めされていました。
また、夏場はビールが一層美味しくなる季節で、のどの渇きをビールで潤しがちですが、これも注意が必要とのことです。
利尿作用のあるアルコールは、喉の渇きを潤してはくれますが、水分補給にはなりません。
アルコールを摂取することで脱水が進み、翌朝脳梗塞になり病院へ運ばれるケースも増えているそうです。
お酒を飲む際にも、アルコールと同量のお水を飲むよう心がけてください。
夏場の水分補給には十分気を付けましょう。
②最新の医療技術
九州医療センターの取材では、ステント術について取り上げられていました。
細い金属製の器具で、血栓を絡め取り、身体の外へ出す方法です。
これにより梗塞部位の血流が戻ったレントゲン写真が公開されていました。
現在は、8割5分~9割の患者様が、血管の再開通をすることができるそうで、
脳梗塞も治る確率が高まってきているとのことでした。
また、福岡県は、他府県に比べて血管内専門医が多いとのお話もありました。
③後遺症のリハビリ
最後に、脳梗塞の後遺症に特化したリハビリ施設「脳梗塞リハビリステーション福岡」でおこなわれている、
理学療法士による後遺症ヨガ教室の様子が紹介されました。
この施設では、特に麻痺している手や足をしっかりと使えるようにするためのリハビリを行われているそうです。
脳梗塞を発症してから半年を過ぎた方から、発症後10年ほど経過している方までが利用されており、
保険適用外ながら、県外からも多く利用される方がいらっしゃるとのことでした。
脳梗塞だけではなく、病気にはかからないことが一番ですので、予防に努めることが大切です。
ですが、万が一、自分自身や大切な家族、友人などが発症してしまった場合、
より良い治療法やリハビリなど、情報を知っているのとそうでないのとでは、
その後の明暗を分けると言っても過言ではありません。
当クリニックでも、再生医療技術を活用し、慢性期以降にも適応した脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の後遺症治療をおこなっております。
後遺症治療に取り組むクリニックとして、
脳卒中に関する情報を発信し続けていきたいと思っております。
再生医療による脳卒中後遺症治療についてはコチラ
https://tenjin.clinic/regenerative_medicine/sequelae/