みなさんこんにちは。いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
年の瀬も迫り、毎日お忙しくされているのではないでしょうか?
このブログを書いている今日は、12月20日(木)ですが、九州朝日放送(KBC)の朝の人気番組「アサデス。」に当院の院長が先日取材を受けたものが、今朝ほど放映されました。ご覧になった方もおられるのではないでしょうか。これは先日、KBCの「深オイ」担当ディレクターさんよりご連絡いただき、取材をお受けしたのですが、その内容は「悪酔い・二日酔いの防ぎ方」に関するものでした。
年末年始を控え、忘年会など宴席の多いこの時期、悪酔いや深酔いによる犯罪が福岡県下でも増加していることもあり、酔いづらい飲み方や食べ方に関して医療従事者からのアドバイスを求められたのでした。
時間の都合上、放映されていないものもありましたが、その際に院長がお答えしたものを、かいつまんでブログをご覧の方々には「悪酔い対策」と「二日酔い対策」の2回に分けてご紹介したいと思いますので、ぜひ最後までお読みいただき取り入れていただければと思います。
<悪酔い対策>
◆飲酒前に心がけておきたいこと。
お酒を飲む際に、酔いが回りやすいのは「空腹時」です。お酒に含まれるアルコールが酔う原因であることはどなたもご存知だと思います。実はアルコールは、胃でも吸収されますが多くの部分はその先の小腸がほとんどを吸収します。そのため空腹時に飲酒をすると、胃で止まらずに小腸へ送られ、そのまま吸収されてしまいますので、血中アルコール濃度が上昇しやすく、酔いが回りやすくなります。酔わないためのポイントとしては、まず胃の中に消化に時間のかかる食物を入れることでアルコールの小腸への流入を「胃で食い止める」ことがポイントとなります。
◆飲酒が進む前に、食べておいた方が良い食べ物は?
では、胃で時間をかけて消化される食べ物とはなんでしょうか?それは脂質を多く含む食べ物です。油は分解に時間がかかるため、胃の中に長く留まります。例えば一般的な飲み会などで出てくるメニューとしておすすめなのが、お肉や唐揚げ、フライドポテトなどです。また前菜によく出てくるカルパッチョなどは、お刺身など魚の脂質、オリーブオイルなどの植物油を含んでいますので、体にも優しい脂質の多い料理としてオススメです。ゆっくりと胃で消化される食べ物というところがポイントなので、みなさんも乾杯後は次々と杯を重ねるのではなく、一旦お食事を入れてから飲み始めることを心がけてください。
◆悪酔いしないための工夫は?
飲酒中気をつけなければいけないのは、実は脱水なのです。アルコール飲料は水分なので、脱水が起こることにピンと来られない方もおられるかもしれませんが、実はアルコールは体の水分を奪って行くため、脱水症状になりやすいのです。ウイスキーを飲む際のチェイサーや、日本酒を嗜む方なら和らぎ水をご存知ではないでしょうか?このマナーは、美味しさを高めるのと同時に脱水症状を防ぎ、深酔いしないための役割もあるのです。一般的には、飲んだお酒と同量の水分をできれば交互に同時に飲むことを目安にしていただければと思います。ただし、ビールは他の種類よりも利尿作用が強く、より脱水状態になりやすいので、通常よりも約1.1倍を目安に水分補給を心がけてくださいね。