こんにちは、再生医療相談室カウンセラーの安陪です。
2020年2月9日(日)、メイトム宗像にて開催された
第7回「脳性麻痺・脳梗塞・脳出血後後遺症からの回復」~脳疾患後遺症でリハビリ中の方の交流会~
に参加させていただきました。
この交流会は、脳梗塞による後遺症と長年向き合ってこられた池浦さんが主催されており、ご自身の経験から開発された特許取得のリハビリ器具を活用しながら、継続的なリハビリに取り組んでおられます。
参加された方々はすべて脳卒中(脳梗塞・脳出血含む)後の慢性期・維持期にある患者様で、それぞれの症状や生活、リハビリへの思いを語ってくださいました。
◆ 当院が参加することになった経緯
今回の交流会には、主催者の池浦さんご本人から「ぜひ参加してほしい」とお声がけいただいたことがきっかけで、参加させていただくことになりました。
当院は、再生医療を用いた後遺症治療を行うクリニックとして、患者様が実際にどのような悩みを抱え、どのようなリハビリを続けているのかを直接伺う機会を大切にしております。
このような交流会は、医療の視点だけでは捉えきれない「患者様の実感」に触れ、よりよい治療やサポート体制を考えるうえで非常に貴重な場です。
また、今回の交流会には宗像市役所の職員の方も参加されており、行政と地域、そして病院や医療従事者が連携する新しい形の支援の在り方も見られました。
◆ 交流会での印象的な一場面
冒頭、池浦さんからこんな問いかけがありました。
「皆さん、リハビリをしていて良くなっていますか?回復しそうですか?」
これに対して、「回復の見通しはない」「現状維持が精一杯」「今より悪化しないためのリハビリ」といった声があがりました。まさに慢性期・維持期にある方々が感じる現実です。
しかし池浦さんは、「それでもあきらめずに続けることが大切」と力強く語ってくださいました。
発症から15年経過した現在もリハビリを継続されており、今では麻痺があると分からないほどに回復されています。ご本人の言葉通り、「継続は力なり」。それはリハビリの基本であり、後遺症治療の要です。
◆ 当院の治療とのつながり ~再生医療がもたらす可能性~
当院で行っているサイトカインカクテル療法は、脳梗塞や脳出血による後遺症の軽減と、リハビリの効果向上が期待される治療法です。
しかし、治療だけで回復が見込めるわけではなく、継続的なリハビリとの併用が非常に重要です。
交流会では、当院の治療事例を紹介する動画をご覧いただき、多くの参加者から質問が寄せられました。
「もう改善は難しい」と思われていた方々が、再生医療という新しい選択肢に触れたことで、「希望が持てた」と前向きな気持ちに変わられたのが印象的でした。
◆ まとめ:情報を共有することの大切さ
このような交流の場は、病院の立場を越えて、患者様同士や地域、医療従事者が情報交換できる貴重な時間です。
どのようなリハビリ法があり、日々の生活にどう工夫を取り入れ、どんな治療や再生医療があるのかを知ることで、選択肢が広がります。
そして、「自分に合った治療・リハビリを自ら選び取る力」へとつながっていきます。
池浦さんをはじめ、参加された皆さまに心より感謝申し上げます。
またこのような機会があれば、ぜひ参加させていただきたいと思います。