世界的に感染が広がる新型コロナウイルスに対し、日本政府はインフルエンザ治療薬「アビガン」を、治験プロセスを経たうえで、新型コロナウイルスの治療薬としての正式な承認を目指し、研究を後押しする方針です。
「アビガン」は、すでに国内でインフルエンザ治療薬として富士フイルム富山化学が製造販売承認を取得しています。RNAポリメラーゼを選択的に阻害することでウイルスの増殖を防ぐメカニズムがあるため、新型コロナウイルスに対しても効果が期待されています。
「アビガン」は、中国ですでに臨床試験がなされ、治療効果が認められたと発表されています。国内では3月から愛知県の藤田医科大学病院などですでに臨床研究が開始されており、政府は、今後、国内外で協力しながら臨床研究を拡大していき、薬の増産も開始する方針とのことです。
新型コロナウイルスに対する特効薬は、今のところないため、政府は有効な治療薬の開発に力を入れる方針で、すい炎の治療薬「フサン」についても、臨床研究として、事前に同意を得られた患者に対し投与を始める予定です。
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